セミナーのご案内

受講料
5日間 54,000円(希望日のみの受講可、1日につき12,960円)税込
会場
学校法人長沼スクール 東京日本語学校
対象
現職日本語教師および、養成講座修了生、日本語ボランティア等

現職日本語教師のためのブラッシュアップセミナーです。今年も第一線でご活躍中の講師陣をお迎えしました。 授業に直結したワークショップを取り入れた講座を通して、教師改善力を高めていきましょう!

8月15日(月)

9:20 ~ 16:45

協働の学びの場のデザイン―ピア・リーディング入門

講師:舘岡洋子(早稲田大学)

初級から上級まで、いわゆる「読解」という授業が展開されていますが、どうしても受身になってしまうことが多いようです。多様な学習者がともに学ぶ教室という場をいかした活動とはどのようなものでしょうか。テキストを媒介として、互いを知り合い、テーマについて深く考え、自分自身についても知るということをめざした授業に ついてご紹介し、「協働で学ぶ場」について考えたいと思います。

8月16日(火)

9:20 ~ 16:45

実感!音声学

講師:川原繁人(慶應義塾大学)

皆さんはもし怪獣「ゴジラ」が「コシラ」だったら、どんなイメージを持ちますか?このように音から連想されるイメージは私たちの発音の仕方や音響特徴と深く関わっています。前半では空気の「物理的な振動」が「心理的な音」として理解されるまでを、後半では最新の研究を紹介しながら、五十音図に隠された規則性や「ないはずの音」が聞こえる等日本人の知覚の特徴を実感していただこうと思います。

8月17日(水)

9:20 ~ 16:45

敬語コミュニケーション教育を考える

講師:坂本惠(東京外国語大学)

敬語を狭く語彙としてのものだけに限定せず、広く大きなシステムとして捉え、「敬語コミュニケーション」とします。日本語母語話者が無意識に行っている言語行動を解きほぐし、分析、理解し、その中で敬語の位置づけ、敬語以外の配慮などについて考えます。他言語との比較、対照も行い、その上でどのように指導するかを考えたいと思います。

8月18日(木)

9:20 ~ 16:45

ICTを活かして授業をインタラクティブに

(午前)学習者の視点でICT授業を体験しよう
(午後)教師の視点からICT活用を考えよう

講師:山田智久(北海道大学)

本セミナーでは、パソコンやデジタル機器を使ったICT授業を実際に学習者となり体験していただきます。その体験をもとに、どのように自身の授業へと取り入れるかについて考えていきます。興味はあるけれど今さら他人には聞けない。本当に便利なの?いろいろな理由でアナログ教師のままでストップしてしまっている方、百聞は一見に如かずです。ICTを取り入れた授業を体験し、授業をよりインタラクティブにしてみませんか。

8月19日(金)

9:20 ~ 16:45

「文脈化」・「個人化」で完全制覇! 日本語教師のための初級文法

(午前)「文脈化」の文法指導
(午後)「個人化」の表現指導

講師:川口義一(言語・生活研究所代表/早稲田大学名誉教授)

昨年の本講座では、ALやCAの欠陥を克服し、学習者主体の教育への展望を開く、「文脈化」・「個人化」教授法について、応用実践例を通してお話ししました。本年は、前者については「文法の使い方を教える」、後者については「文法を自己表現の道具にする」という側面から検討したいと思います。昨年同様、ワークショップ形式で議論していきましょう。

申し込み方法

参加ご希望の方は、申込書をダウンロードして下記E-MAIL宛に添付してお送りください。 なお、ファックスあるいは郵送でも受け付けています。

申込書のフォームは、「日本語教師のための対照言語講座」と共通です。

E-MAIL:info@naganuma-school.ac.jp

TEL:03-3463-7261 FAX:03-3463-7599

日本語教師集中セミナー事務局:牛木

申込期限: 2016年8月8日(月)

定員になり次第、締め切らせていただきます。

お振込み先については、受付後ご案内致します。

尚、1度納められた受講料は理由の如何に関わらず、お返しできません。

受講料
  • 夏季集中セミナー受講なしの場合:
    1講座 6,480円 2講座 12,690円
  • 受講日数に関わらず、夏季集中セミナーお申し込みの場合:
    1講座 5,400円 2講座 10,800円
会場
学校法人長沼スクール 東京日本語学校
対象
日本語教育関係者および当講座にご興味のある方はどなたでも参加可

外国語と日本語の違いを知り、学習者の言語文化を知り、学習者の特性を知る講座。

8月16日(火)

18:00 ~ 21:10

日英対照言語講座

「日本のことはマンガとゲームで学びました」

講師:ベンジャミン・ボアズ(翻訳家・ライター/慶應義塾大学訪問研究員/クールジャパン・アンバサダー)

第二言語の習得には、教科書の勉強に集中するだけよりも、関心を生かした勉強がより効果的です。私はマンガとゲームで日本語を勉強しました。その結果、現在は在日約10年、国際コミュニケーション・コンサルタントとして活動しています。本講座では、日本語を学ぶ側の視点、そして英日言語文化の違いなどをお話しします。是非ご参加下さい。

8月18日(木)

18:00 ~ 21:10

日モ対照言語講座

「モンゴル民族のくらしの中のしきたりと言語表現の特徴」

講師:温品廉三(東京外国語大学)

人と出会ったときの「握手」や「おじぎ」は、モンゴルでは?モンゴル語の「さようなら」の表現の、もともとの意味は?モンゴル人が「縁起のよい数字」と考えるのは、いくつ?ものをわたすときの、モンゴル的しぐさと配慮とは?以上のような話題をとりあげながら、関連する語句・表現を紹介します。さらに、そのなかにあらわれる発音や語彙や文法について、日本語との類似点と相違点を考えます。

申し込み方法

参加ご希望の方は、申込書をダウンロードして下記E-MAIL宛に添付してお送りください。 なお、ファックスあるいは郵送でも受け付けています。

申込書のフォームは、「日本語教師 夏季集中セミナー」と共通です。

E-MAIL:info@naganuma-school.ac.jp

TEL:03-3463-7261 FAX:03-3463-7599

日本語教師集中セミナー事務局:牛木

申込期限: 2016年8月8日(月)

定員になり次第、締め切らせていただきます。

お振込み先については、受付後ご案内致します。

尚、1度納められた受講料は理由の如何に関わらず、お返しできません。

長沼スクール特別講座は、好評のうちに終了いたしました。ありがとうございました。

日時
2016年7月2日(土) 13:30~16:40 (途中10分休憩)
会場
学校法人長沼スクール 東京日本語学校
受講料
6,480円(消費税込)

7月2日(土)

13:30 ~ 16:40
(途中10分休憩)

「日本語の『声』」 受動文、自発文、敬語文、可能文の分析を通して

講師:牧野成一(プリンストン大学名誉教授)

英文法では受動態のことをPassive Voiceと言いますね。今回の私のお話のきっけとなったのは、このVoiceを日本語で「声」と呼んだらどんなことが分かるだろうか、という思いつきです。

受動文は60年代にチョムスキーの変形文法の理論でしばしば取り上げられた文法です。この講演ではまず受動文の分析から入って行きます。みなさんが英文法を習ったときに、例えば、John loves Maryを受動文にするには目的語のMaryを主語にして、主語のJohnをby Johnとし、述部のlovesをis lovedとして、Mary is loved by Johnになると習ったと思います。これは深い意味構造を無視した受動文の引き出し方です。日本語の「メアリーはジョンに愛されている」の受動文も能動文「ジョンはメアリーを愛している」から受動文を出すと,受動文の意味はよく分からないのです。受け身の「声」を発している「メアリー」がはじめから主語に来て、述部に「られている」があり、出来事の内容「ジョンがメアリーを愛している」が文としてはめ込まれ、全体が情意的な意味構造になっています。出来事の述部は必ずしも他動詞とは限りません。自動詞でも問題がありません。ではどんな自動詞でもいいかと言うとそうではありません。ここで新しいことがもう一つ出てきます。それは何かが自然に起こることを示す一群の「自発動詞」は受動文では使えないのです。つまり、受動の声はある出来事が自然に起きて、それに対して「ああ、よかった!」、「ああ、うれしい!」、「ああ、嫌だ!」、「ああ、かわいそうだ!」といったさまざまな程度の感情表現を表します。(例外はありますが、それについても説明を加えます。)私のお話の後半部分では、古代日本語から続いている典型的な自発文以外に、敬語や可能文がどうして受け身の声で使われている「(ら)れる」が使われているのかという問題を統合的に取り上げます。日本語には勿論能動の声を表す表現はたくさんありますが、自発的なパトス表現(感情表現)が多いと思います。英語は日本語と異なり、受動の声がないわけではありませんが、それを使うことをためらう心理が強く、日常会話でも能動の声が圧倒的に強いという印象があります。

日本語教育でもさまざまな文法を統括的に説明し、文型を教えることが大事ではないでしょうか。

牧野成一教授
牧野成一教授

1935年東京生まれ。早稲田大学(英文学)と東京大学(言語学)から、それぞれ学士号と修士号を取得。1964年にフルブライト給費留学生としてアメリカに渡り、インディアナ大学(ブルーミントン)で言語学を学ぶ。その後、イリノイ大学(シャンペン・アーバナ)より1968年に言語学博士号を取得。1968年から1991年春までイリノイ大学で、1991年秋からプリンストン大学で日本語・言語学の教授として日本語、日本語学、日本文化を教え、2012年7月に退職、名誉教授になる。

1996年以降、毎夏コロンビア大学(ニューヨーク)での日本語教育修士のプログラムを担当、日本語教授法と言語学を教えてきている。その他1990年からはアメリカ外国語協会(ACTFL)の主催する口頭能力試験(OPI)のワークショップを米、日、仏、中(香港)などで行ってきている。目下の研究テーマは認知言語学の枠組みで比喩、数、人称、日本語の多様性、日本語作家の分析、翻訳で失われるものを研究している。 2003−2006年に全米日本語教育学会 (ATJ) の会長を務める。2001年にはアメリカのModern Language Association (ADF賞)を、2007年には日本語教育学会賞を授与される。2014年に叙勲(瑞宝章中綬章)を授与される。

主な著書
  • Some Aspects of Japanese Nominalizations, Tokyo: Tokai University Press, l969.
  • 『ことばと空間』東京:東海大学出版, 1978.
  • 『くりかえしの文法』東京:大修館, 1980.
  • (With M. Tsutsui) A Dictionary of Basic Japanese Grammar, Tokyo: Japan Times, l986.
  • (With M. Tsutsui) A Dictionary of Intermediate Japanese Grammar,Tokyo: Japan Times, 1995 .
  • 『ウチとソトの言語文化学 –文法を文化で切る』東京:アルク, 1996.
  • (With S. Nakada & M. Ohso) 『日常日本語バイリンガル辞典』東京:講談社インターナショナル, 1999.
  • (With S. Kuno & G. Strauss) (edited) Aspects of Linguistics In Honor of Noriko Akatsuka, Tokyo: Kurosio, 2007.
  • A Dictionary of Advanced Japanese Grammar (with M. Tsutsui), Tokyo: Japan Times, 2008
  • 『日本語教育と日本研究の連携』(C. Thomsonと共編)東京:ココ出版, 2010.
  • (With M. Oka) A Dictionary of Metaphors Common to English and Japanese, Tokyo: Kurosio (出版予定),

目下、中公新書のために『翻訳で何が失われるか』を執筆中。その他、言語学及び日本語教育関係の論文多数。

日本語教師春季集中セミナーは、好評のうちに終了いたしました。ありがとうございました。

2014年11月より配信されているオンライン人気講座「インタラクティブ・ティーチング」(gacco.org)の主任講師によるセミナーです。あなたの授業を次のステージへ進めませんか。

日時
2016年3月27日(日) 9:20~12:30 13:30~16:40
会場
学校法人長沼スクール 東京日本語学校
受講料
12,960円(消費税込)

3月27日(日)

9:20~12:30
13:30~16:40

学生の学びのために自分の教育についてふりかえってみませんか?
―ポートフォリオ・チャート作成による自分の教育理念と改善への気づき―

講師:東京大学 栗田佳代子先生、吉田塁先生

講師より:
みなさんは教育の改善を普段どのように行っていますか?よりよい教育を目指す方法として、本セミナーでは自己省察に注目します。日頃行っている教育活動についてご自身でふりかえっていただき、自分が持っている理念や方針を言語化して具体的な方法にひもづけていくことで、改善の緒を見いだしていきます。自己省察を通して自分の教育を再発見してみませんか。

栗田佳代子先生

東京大学大学総合教育研究センター准教授。博士(教育学、東京大学)。東京大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科単位取得退学の後、日本学術振興会特別研究員(PD)、カーネギーメロン大学Visiting Scholar、大学評価・学位授与機構准教授等を経て、2012年11月より現所属に特任准教授として着任し、2015年10月より現職。専門はファカルティ・ディベロップメント、特に教員のポートフォリオの開発と普及支援・質保証。現在大学教員を目指す大学院生を対象にした「東京大学フューチャーファカルティプログラム」を担当。また,2014年11月より配信されているオンライン講座「インタラクティブ・ティーチング」(gacco.org)の主任講師をつとめる。好きな言葉は「歩けばそれが道」。

吉田塁先生

東京大学総合文化研究科・教養学部特任助教。博士(科学、東京大学)。東京大学工学部を卒業後、同大学院新領域創成科学研究科修士課程、博士課程を修了。東京大学大学総合教育研究センター特任研究員を経て、2015年10月より現職。専門はファカルティ・ディベロップメント、アクティブ・ラーニング。大学教員の責務である教育、研究、サービス(社会貢献、管理運営)の活動に関する振り返りを促進するポートフォリオの研究および学生の主体性を高め、学びを深めるアクティブ・ラーニングの普及活動に従事。好きな言葉は「If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together.」。

日本語教師冬季集中セミナーは、好評のうちに終了いたしました。ありがとうございました。

「教えたのに、できていない!」「これ、初級で習いましたよね!」などということがありませんか。もちろんわが身を振り返ると習ったことが全てできるはずがないことはわかるのですが、それはなぜなのでしょうか。今回の冬季セミナーでは学習者を知り、学習者がより学びやすいアプローチを考えることをテーマとしました。日本語教師必修(!)の心理学と第二言語習得論です。

日にち
2015年12月19日(土)、23日(水・祝)
会場
学校法人長沼スクール 東京日本語学校
対象
現職日本語教師、養成講座修了生、日本語ボランティアなど、日本語教育に関わる方
受講料
12/19(土) 6,480円 12/23(水・祝) 12,960円
2日間受講:16,200円

12月19日(土)

13:30 ~ 16:40
(途中休憩あり)

学習者の認知過程・認知特性の心理学

柏崎秀子先生(実践女子大教授)

学習や教育の際、学習者の認知過程にも目を向けることが大切です。学習者は学習事項を単に受容するのではなく、自らの知識を活用しながら、能動的に理解し記憶しています。また、各自の認知特性によって、イメージで考えたり概念的に考えたりと、捉え方の得意不得意の傾向も異なります。認知の過程と特性の心理学から、学習の在り方を考えます。

柏崎秀子先生
柏崎秀子先生

実践女子大学教授。臨床発達心理士。お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士課程(人間発達学)単位取得退学。日本語教育の職を経て、現在は教職課程で教育心理学を担当。主な専門領域は、認知・言語心理学、教育心理学。主な著書に『教職ベーシック 発達・学習の心理学』、『日本語教育のための心理学』(共著)などがある。好きな言葉は「置かれた場所で咲く」。

12月23日(水・祝)

9:20 ~ 12:30 /
13:30 ~ 16:40
(途中休憩あり)

日本語の習得研究は教師にとってなぜ重要か

(午前) タスクを通して学ぶ第二言語習得研究
(午後) 「わかる(知識)」から「できる(運用)」へ

迫田久美子先生(国立国語研究所教授)

第二言語習得研究は、教育現場の教師に最も身近な研究領域です。それはなぜか、日本語の何が難しいのか、なぜ誤用が起きるのかなど、基礎から最新の研究まで紹介します。実際のデータを紹介しながら、タスク参加型でわかりやすく、講義します。また、どうすれば、「わかる(知識)」と「できる(運用)」を繋ぐことができるのかについても考えます。

迫田久美子先生
迫田久美子先生

国立国語研究所教授。博士(教育学)。専門は日本語教育学,第二言語習得研究。主な著書に『中間言語研究 ―日本語学習者による指示詞コ・ソ・アの習得―』、『日本語学習者の文法習得』(共著)、『日本語教育に生かす第二言語習得研究』、『プロフィシェンシーを育てる ―真の日本語能力を求めて―』(共著)などがある。好きな言葉は「継続は力なり」で、将来の夢は80代で書道の先生です。

03-3463-7261

平日9:00から17:00
(日本時間)

英・中・韓・越 対応可